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「世界最速のインディアン」は
ダンテズ・ピーク、13デイズの監督ロジャー・ドナルドソン。
ハンニバルシリーズで有名なアンソニー・ホプキンスが主演の
実話を元にしたロードムービー。 

キャッチコピーは「惚れた。信じた。追いかけた。」

ストーリーは
ニュージーランド南端の町、インバカーギル。小さな家に独りで暮らしている初老の男バート・マンローは、40年以上も前のバイク“1920年型インディアン・スカウト”を自ら改造し、ひたすら速く走ることに人生を捧げてきた。そんな彼の夢は、ライダーの聖地、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦すること。いよいよ肉体的な衰えを痛感し、もはや挑戦を先延ばしにはできないと悟るバートは夢に向かって走り出した。(allcinemaより)
こんな感じ。

A・ホプキンス演じる63歳のおっちゃんが良い味を出している。
と言うのもアイドル映画以上の露出度で最初から最後までスクリーンに主人公が写っている。
要するに全て主人公目線で描かれておりA・ホプキンスファンには最高の作品。

で、その主人公は、国境なんて関係無いとばかりに非常識な言動で、かなりマイペース。
でも、そんなところも許せてしまう憎めない人柄で、夢を追い続ける10代の少年のようだ。

また若者のように爆発したり暴走したりもしないし、困ったときは人に頼り、人の好意も喜んで素直に受け入れる。作品内に散りばめられたウィットのあるセリフには笑みが漏れ、人生を語るフレーズには胸が熱くなる。人生のベテランぶりを演出しており、ほのぼのと緩やかで余裕のムードが心地いい。
私は、この無計画オヤジがカッコイイと思ってしまった。

実際ほのぼのと安心して見れる映画だと聞いていたし、ゆるーい感じの映画を観てみよーという心境でいざ鑑賞と思いきや、ハラハラしドキドキだった。当然個人差があるんだと思うが、私はとても安心して観れなかった。63歳といえば父親とほぼ同年齢。こんなおっちゃんがボンヌヴィルまでちゃんとたどり着けるのか、本気で心配で心配でたまらなかった。こんなに無謀で無計画な旅は私の性格では有り得ないからだと思う。だが逆に憧れでもあり、とても面白く観ることができた。

はたして、目的地へ無事にたどり着き、年代モノのインディアン・スカウトで夢を現実にすることができるのか?

誰にでもオススメできる、とても安心の1本。
見終わった後に清々しさが残る快作で良作で傑作の実話
「世界最速のインディアン」
この週末にいかが?

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