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「幻の湖」は原作・監督・脚本:橋本 忍のネオ・サスペンス。
まず「橋本 忍」だが『羅生門』『生きる』『七人の侍』』『白い巨塔』『日本のいちばん長い日』『日本沈没』等の脚本を手がけ、その後「橋本プロダクション」を設立し、当時の映画賞を総なめにした『砂の器』、配給記録新記録を打ち立てるほどの大ヒットとなった高倉健主演の『八甲田山』を製作したすばらしい才能の持ち主。皆さんもご存知の超ビッグタイトルがいくつかあると思う。
で、「東宝創立50周年記念作品」を任されて発表したのが「幻の湖」である。
だがっ!神の悪戯か、悪魔の仕業か!この「幻の湖」客足が伸びず、なんとわずか1週間で興行打ち切り!急遽たのきんトリオの『ハイティーン・ブギ』に差し替えられると言う憂き目に遭う!!!
まず「橋本 忍」だが『羅生門』『生きる』『七人の侍』』『白い巨塔』『日本のいちばん長い日』『日本沈没』等の脚本を手がけ、その後「橋本プロダクション」を設立し、当時の映画賞を総なめにした『砂の器』、配給記録新記録を打ち立てるほどの大ヒットとなった高倉健主演の『八甲田山』を製作したすばらしい才能の持ち主。皆さんもご存知の超ビッグタイトルがいくつかあると思う。
で、「東宝創立50周年記念作品」を任されて発表したのが「幻の湖」である。
だがっ!神の悪戯か、悪魔の仕業か!この「幻の湖」客足が伸びず、なんとわずか1週間で興行打ち切り!急遽たのきんトリオの『ハイティーン・ブギ』に差し替えられると言う憂き目に遭う!!!
以降、2003年にDVD化されるまで、名画座のレイトショー等でしか観られない、文字通り「幻の」作品になり、日本を代表する脚本家であったはずの橋本忍は、この作品で映画界の信頼を完全に失い事実上、映画人としての生命を絶つことになった。
さて、この「幻の湖」いったいどんな映画なのか?ということだが、橋本忍はこう語る。
『左にはLSI、右には十一観音の菩薩像、そして真ん中に出刃包丁を構えた女。この三つを組み合わせれば話は展開する!』
・・・この段階で破綻しているようにも思うんだが。
とにかく一本の映画の中に「スポーツ」「エロティック」「動物」「CIA」「SF」「芸能」「時代劇」そして「愛」「サスペンス」とまったく組み合わない要素を無理矢理詰めみ164分という時間を使い、美術・撮影スタッフも黒沢明映画の常連、音楽は芥川也寸志と寸分の隙もない東宝創立五十周年記念作品にふさわしい布陣でおくる壮大なスケールの超大作だ。
ストーリーは
倦怠感にとらわれつつソープランドの仕事をこなす道子は、ある日一匹の野良犬と出会う。彼女はその犬と一緒にジョギングを始めるが、何者かに犬が殺されてしまう。復讐を誓った彼女は、犯人を追いかけて果てしない旅にでる。
こんな感じであるが、どこからどうやって前述の要素が絡まってくるかは見てのお楽しみ。
もちろんどんだけ破綻しているかもお楽しみだ。
ネタバレになるのでこれ以上書けないのが残念だが。酷評がほんとに多く「橋本プロ」を倒産に追い込んだだけあってかなり破綻した映画であることは間違いない。普通に見ていると奇想天外で不可解なトンデモ映画だ。しかし、私は橋本忍が作品をうまく完成させることができなかっただけで、やりたい事やストーリーはたぶん理解できている。そういう意味では純粋に面白い映画だった。
また主人公を走らせ過ぎたのと奇妙な伏線だけで1時間近くストーリーが見えてこないのが痛い。この時点で大多数が振り落とされてしまう。その後、話は急展開するも唐突な時代劇に振り落とされ、クライマックスでも振り落とされ、オチで9.9割方が振り落とされる。
39点としたのは頑張ったけど落第点といったところ。
最後に評価できるポイントを少し。
・オーディションで選出した走れる新人女優、南條玲子は本作品中、どんなに忙しくても、どんな荒天も、「コンセプト」であるジョギングを毎日1時間、かかさず行い、4500キロを走破しておりその走りは本物である。
・琵琶湖の映像は目を奪う美しさだ。様々に色づき輝く湖面、春の満開の桜、新緑、紅葉、銀世界に染まる琵琶湖周辺の自然が織り成す美の迸りや佇まいは滋賀県の観光映像に最適。
・撮影も音楽も本格的。
・既に閉園した「びわ湖タワー」が懐かしい。
・主人公最後の台詞を琵琶湖大橋を渡る度に叫びたくなる。
封印を破りこのネット時代に蘇った奇跡の映画。週末にいかが?
さて、この「幻の湖」いったいどんな映画なのか?ということだが、橋本忍はこう語る。
『左にはLSI、右には十一観音の菩薩像、そして真ん中に出刃包丁を構えた女。この三つを組み合わせれば話は展開する!』
・・・この段階で破綻しているようにも思うんだが。
とにかく一本の映画の中に「スポーツ」「エロティック」「動物」「CIA」「SF」「芸能」「時代劇」そして「愛」「サスペンス」とまったく組み合わない要素を無理矢理詰めみ164分という時間を使い、美術・撮影スタッフも黒沢明映画の常連、音楽は芥川也寸志と寸分の隙もない東宝創立五十周年記念作品にふさわしい布陣でおくる壮大なスケールの超大作だ。
ストーリーは
倦怠感にとらわれつつソープランドの仕事をこなす道子は、ある日一匹の野良犬と出会う。彼女はその犬と一緒にジョギングを始めるが、何者かに犬が殺されてしまう。復讐を誓った彼女は、犯人を追いかけて果てしない旅にでる。
こんな感じであるが、どこからどうやって前述の要素が絡まってくるかは見てのお楽しみ。
もちろんどんだけ破綻しているかもお楽しみだ。
ネタバレになるのでこれ以上書けないのが残念だが。酷評がほんとに多く「橋本プロ」を倒産に追い込んだだけあってかなり破綻した映画であることは間違いない。普通に見ていると奇想天外で不可解なトンデモ映画だ。しかし、私は橋本忍が作品をうまく完成させることができなかっただけで、やりたい事やストーリーはたぶん理解できている。そういう意味では純粋に面白い映画だった。
また主人公を走らせ過ぎたのと奇妙な伏線だけで1時間近くストーリーが見えてこないのが痛い。この時点で大多数が振り落とされてしまう。その後、話は急展開するも唐突な時代劇に振り落とされ、クライマックスでも振り落とされ、オチで9.9割方が振り落とされる。
39点としたのは頑張ったけど落第点といったところ。
最後に評価できるポイントを少し。
・オーディションで選出した走れる新人女優、南條玲子は本作品中、どんなに忙しくても、どんな荒天も、「コンセプト」であるジョギングを毎日1時間、かかさず行い、4500キロを走破しておりその走りは本物である。
・琵琶湖の映像は目を奪う美しさだ。様々に色づき輝く湖面、春の満開の桜、新緑、紅葉、銀世界に染まる琵琶湖周辺の自然が織り成す美の迸りや佇まいは滋賀県の観光映像に最適。
・撮影も音楽も本格的。
・既に閉園した「びわ湖タワー」が懐かしい。
・主人公最後の台詞を琵琶湖大橋を渡る度に叫びたくなる。
封印を破りこのネット時代に蘇った奇跡の映画。週末にいかが?
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似顔絵はツカエルサイトで作成しました。
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